ふるさと納税

前職は本当に給料が低く、ふるさとに納税する余裕なんてこれっぽっちもなかったので全く考えたことはなかった。現職でも有り余るほどの給料をもらっているわけではないしもらえるものであれば無限にもっと欲しいが、少なくとも今の自分の実力に対する適切な額はもらえているわけで、ちょっとは生活に余裕もでてきたので考えてみようかなと思いつつある。

 

で、会社の人に「楽○とかで調べれば出てくるし、そこの案内に沿って進めれば誰でもできますよ」などと言われたので実際にちょっと見てみたものの、なんかあんまり要らないのではという気持ちが出てきたので結局やっていない。

 

確かに高級肉のステーキや季節のフルーツが自己負担2000円で食べられるのは魅力的だが、そもそも2000円出して高級肉を食べたいという気持ちがあまりない。もっと言えば差額が返ってくるのは確定申告後で、今この場では1万円単位で支払わなければならない。結局1万円の初期投資をするのであれば仮想通貨でもやっていたほうが幸せな気がする。

 

そういえばこれはこの前ちょっと言ったことがあるが、行動aと時間tに依存する幸福度関数f(a, t)というものがすべての人間には存在していて、この積分値S = ∫f(a, t)dtがその人生の幸福度を表すものだとするときに、Sを最大にするような行動aとtに関する積分区間を決定するのが人生における最良選択なのではないかと最近考えている。

 

この考え方だと細く長くも太く短くもどちらもSは同じくらいになるので、どっちがいいわけでもない。ただしある地点でfを正の無限大に発散させてしまえばこっちのもので、あとはその発散速度を上回る速度で負の無限大に発散させないようにすることだけ考えるか、負の無限大に発散する前までを積分区間とする(=死ぬ)ことで人生の幸福度は無限大になる。

 

覚せい剤とか麻薬とかって多分それに近くて、結果的に身体依存・精神依存で負の無限大に発散しうるんだけどその前に正の無限大に発散しているので、依存がキツくなるまえに死んでしまえば結局その人の人生はとても幸せだったということでハッピーエンドなのではという気持ちがある。もちろん私はそのたぐいに手を出したことはない。

 

今回のケースで行くと、仮に1万円の初期投資をして5000円相当の返礼品をもらうとして、出資段階ではむしろマイナスなのでfは負の値になる。確定申告後は8000円が返ってきて結局お得だったねという話になるのでfは正の値になる。あとはそのあいだの積分値Sが正になっていればいいのだが、その自信がないのだ。なんなら正の値になる前に積分区間が終了してしまう可能性もある。そうなったらあの世で一生ふるさと納税を恨むことになる。

 

本当にアホな理論である。この理論が正しいとなると「リスクを負って挑戦する」という概念がそっくりそのまま無に帰してしまう。しかしアホな理論だとわかってはいても、財布の中の数少ない諭吉さんには未練がある。まあ経験だと思って一度くらいやってみようかな。うっかり間違えて大量の肉なり野菜なりが届いてしまった場合はご協力のほどよろしくお願いいたします。